この質問もよくされることです。オートクチュールでデザインから作るドレスであればなおさら、短い時間で脱いでしまうのはもったいない・・と感じるのは当然のことでしょう。
この写真のドレス
レースのトップスはオーバージャケットになっていて、後ろのファスナーを外して脱ぐと、下に着ているベアトップの別のデザインのドレスが出てきます。下に着ているベースのドレスはシンプルなべアップのドレスなので、レースのオーバージャケットを着ているときと、イメージは全く違った雰囲気で清楚で純粋なイメージのドレスです。これが挙式用で、オーバージャケットを上に着て、披露宴のお色直しにするデザインです。
ドレス解説
うっすらと肌が透けて見えるシースルーなトップスはオーガンジーをベースに使っています。これは、シースルーにすることで、レースが重く、うるさくならないように、軽やかにするためで、レースは普通のサテンの上に付けるより、透ける素材に付けたほうが柄がはっきり見え、レースの美しさが、遠くで見ているゲストにもはっきり印象付けることができます。
レース自体は、別の生地に織り上げて、花やリーフを手作業で切り離し、このドレスに合わせて、柄をあらためてデザインして、手縫いで縫い付けてあります。レースの中央に黒っぽい点で見えるのは、ウィーンから取り寄せたスワロで、動くときにキラキラとアクセントになるようにしました。
ちなみに
２WAYなので、１着で２着分の着こなしが出来るドレスですが、確か、当時、安い車が買えるくらいのお値段だったので（昔のことではっきり覚えていませんが・・）、１着分の値段で２着分のドレスが着られるわけではないので、２WAYでドレスをお手頃に安く着られるとは言えませんが・・。
